
その場面で思ったことを書く
心に残った場面を選んだら、つぎにその場面で思ったことを書きます。読書感想文では、「どの場面が心に残ったか」だけでなく、「その場面を読んで自分が何を考えたか」が大切です。
「おもしろかった」「かなしかった」「すごいと思った」だけでも感想ですが、それだけでは内容が少なくなります。なぜそう思ったのかまで考えると、感想をふくらませやすくなります。
思ったことを書くときは、つぎのように考えます。
- その場面を読んで、どんな気持ちになったか
- なぜ、そう思ったのか
- 登場人物の気持ちをどう考えたか
- 自分ならどうすると思ったか
まず気持ちを言葉にする
はじめに、その場面を読んだときの気持ちを言葉にします。むずかしい言葉を使わなくてもだいじょうぶです。自分が本当に思ったことを、短い言葉で書き出します。
- おもしろかった
- かなしかった
- びっくりした
- すごいと思った
- ふしぎだと思った
- 自分も同じだと思った
まず気持ちを言葉にすると、そのあとに理由を考えやすくなります。
「なぜ」をつけ足す
気持ちを書いたら、「なぜそう思ったのか」を考えます。ここが読書感想文を深くするところです。
たとえば、「すごいと思いました」だけだと、何がすごいのかがわかりにくいです。「なぜなら、こわくても友だちを助けようとしたからです」と続けると、考えが伝わりやすくなります。
- 短い感想
- 主人公はすごいと思いました。
- 理由を入れた感想
- 主人公はすごいと思いました。なぜなら、こわくても友だちを助けようとしたからです。
登場人物の気持ちを考える
その場面で、登場人物はどんな気持ちだったのかを考えます。登場人物の気持ちを想像すると、自分の感想も書きやすくなります。
- 主人公は、どんな気持ちでその行動をしたのか。
- 相手の人は、そのときどう感じたのか。
- 自分だったら、同じことができると思うか。
- 登場人物の考えに、賛成できるか。
正しい答えを探す必要はありません。自分がどう考えたかを書くことが大切です。
自分ならどうするかを書く
感想を書くときは、「自分ならどうするか」を考えるのもよい方法です。登場人物と同じ行動をすると思うか、ちがう行動をすると思うかを考えます。
- 書き方の例
- もし自分だったら、すぐにあやまるのはむずかしいと思います。だから、主人公が自分からあやまったところがすごいと思いました。
「自分なら」と考えると、本の中のできごとを自分のこととして考えられます。
思ったことを文にする
思ったことを本文にするときは、「場面」「気持ち」「理由」の順に書くとまとまりやすくなります。
- 書き方の例
- わたしが心に残ったのは、主人公が友だちに自分からあやまる場面です。わたしは、この場面を読んで、主人公には勇気があると思いました。なぜなら、自分が悪いとわかっていても、先にあやまるのはむずかしいと思うからです。
このように、思ったことに理由をつけると、読む人にも考えが伝わりやすくなります。
おさらい
読書感想文では、心に残った場面で思ったことを、自分の言葉で書きます。気持ちだけで終わらせず、なぜそう思ったのかまで書くと、感想が深くなります。
- まず、その場面を読んだときの気持ちを書く。
- 「なぜそう思ったのか」を考える。
- 登場人物の気持ちを想像する。
- 自分ならどうするかを考える。
- 場面、気持ち、理由の順に書く。
思ったことを書けたら、つぎは自分の経験とつなげて考えます。自分の経験を入れると、読書感想文に自分らしさが出ます。