あらすじだけで終わらせない

あらすじだけで終わらせない

読書感想文を書くときに、あらすじを入れることはあります。読む人に「どんな本を読んだのか」を伝えるためです。

でも、あらすじだけで終わると、自分の感想が少なくなってしまいます。読書感想文で大切なのは、本の内容を説明することよりも、本を読んで自分が何を感じ、何を考えたかを書くことです。

あらすじを書くときは、つぎの3つを意識すると感想につなげやすくなります。

  • あらすじは短く書く
  • 心に残った場面にしぼる
  • 感想や考えを続けて書く

あらすじは短く書く

あらすじは、長く書きすぎないようにします。物語のはじめから終わりまでをくわしく説明しようとすると、それだけで原稿用紙がうまってしまいます。

読書感想文では、本の内容が少しわかれば十分です。「だれが」「どんなことで」「どうなった話か」を短くまとめるくらいにすると、感想を書く場所を残せます。

あらすじの書き方の例
この本は、主人公が友だちとのけんかを通して、相手の気持ちを考える大切さに気づく話です。

全部の場面を説明しない

読書感想文では、本の中のできごとを全部説明しなくてもだいじょうぶです。全部を書こうとすると、どの場面について感想を書きたいのかがわかりにくくなります。

心に残った場面をひとつ選び、その場面がわかるように短く説明します。そこから「なぜ心に残ったのか」「自分はどう思ったのか」を書くと、感想文らしい文章になります。

あらすじのあとに感想を書く

あらすじを書いたら、すぐに感想につなげます。「その場面を読んで、わたしは」「ここで考えたことは」のように続けると、自分の考えを書き始めやすくなります。

  • その場面を読んで、わたしはおどろきました。
  • ここで考えたことは、相手の気持ちを聞く大切さです。
  • もし自分だったら、すぐにあやまるのはむずかしいと思いました。
  • この場面が心に残ったのは、わたしにも似た経験があるからです。

あらすじは、感想を書くための入り口です。あらすじのあとに自分の気持ちや考えを書くことで、読書感想文になります。

よくない書き方とよい書き方

あらすじだけの文章と、感想を入れた文章をくらべると、ちがいがわかりやすくなります。

あらすじだけの例
主人公は友だちとけんかをしました。そのあと、先生に話を聞いてもらいました。最後に主人公は友だちにあやまりました。
感想を入れた例
主人公が友だちにあやまる場面が心に残りました。自分が悪いとわかっていても、先にあやまるのは勇気がいると思ったからです。

よい書き方では、どの場面が心に残ったのかと、なぜそう思ったのかが書かれています。読む人にも、書いた人の考えが伝わりやすくなります。

感想をふくらませる

感想が短くなってしまうときは、「なぜ」「自分なら」「前にも似たことがあったか」と考えます。ひとつの感想から、考えを少しずつ広げることができます。

  • なぜ、そう思ったのか。
  • 自分なら、どうしたと思うか。
  • 登場人物の気持ちは、どんなものだったと思うか。
  • 自分の経験と似ているところはあるか。
  • 本を読んで、考えが変わったところはあるか。

おさらい

読書感想文では、あらすじを書いてもかまいません。ただし、あらすじは短くして、自分の感想や考えを中心にします。

  • あらすじは、本の内容を伝えるために短く書く。
  • 本のはじめから終わりまでを全部説明しない。
  • 心に残った場面にしぼって書く。
  • あらすじのあとに、自分の感想や考えを書く。
  • 「なぜ」「自分なら」と考えると、感想をふくらませやすい。

あらすじは、感想を書くための手がかりです。本の内容を説明したあとに、自分の気持ちや考えを続けて書くと、読書感想文らしくなります。