
心に残った場面を選ぶ
読書感想文を書くときは、本全体について書こうとしなくてもだいじょうぶです。まず、心に残った場面をひとつ選ぶと、何を書けばよいか考えやすくなります。
心に残った場面とは、読んでいて気持ちが動いたところです。おもしろい、悲しい、びっくりした、ふしぎだと思ったなど、強く覚えているところを選びます。
場面を選ぶときは、つぎのようなところに注目します。
- 読んでいて気持ちが動いた場面
- 登場人物の行動が印象に残った場面
- 自分の経験と似ていると思った場面
- 読んだ後に考えが変わった場面
気持ちが動いた場面を探す
本を読み終わったら、まず「どこがいちばん心に残ったか」を思い出します。すぐにひとつに決められないときは、気になった場面をいくつか書き出すと選びやすくなります。
- 笑った場面
- 悲しくなった場面
- どきどきした場面
- 登場人物をすごいと思った場面
- 自分ならどうするか考えた場面
気持ちが動いた場面は、感想を書きやすい場面です。なぜなら、自分の考えにつなげやすいからです。
ひとつの場面にしぼる
心に残った場面がいくつもあると、全部を書きたくなるかもしれません。でも、読書感想文では、ひとつの場面にしぼると文章がまとまりやすくなります。
場面をしぼると、「どんな場面だったか」「そこで何を思ったか」「自分の経験とどうつながるか」をくわしく書けます。たくさんの場面を少しずつ書くより、ひとつの場面を深く書くほうが、感想が伝わりやすくなります。
選びやすい場面を考える
どの場面を選ぶか迷ったら、感想を広げやすい場面を選びます。「おもしろかった」だけで終わらず、なぜそう思ったかを説明できる場面がよいです。
- なぜ心に残ったのかを説明できる場面
- 登場人物の気持ちを考えられる場面
- 自分ならどうするか考えられる場面
- 自分の経験とつなげられる場面
- 本を読む前と読んだ後の変化を書ける場面
感想を広げやすい場面を選ぶと、本文を書き始めたあとも迷いにくくなります。
場面と理由をメモする
場面を選んだら、すぐに本文を書き始める前に、短いメモを作ると便利です。
- 選んだ場面
- 主人公が、けんかをした友だちに自分からあやまる場面。
- 心に残った理由
- 自分が悪いとわかっていても、先にあやまるのは勇気がいると思ったから。
- 自分とつながること
- 自分も友だちにあやまれなかったことがある。
このようにメモしておくと、本文では「場面の説明」「思ったこと」「自分の経験」を順番に書きやすくなります。
選んだ場面を短く説明する
本文に書くときは、選んだ場面を短く説明します。読む人がその本を知らなくても、どんな場面について書いているのかがわかるようにします。
- 書き方の例
- わたしがいちばん心に残ったのは、主人公がけんかをした友だちに、自分からあやまる場面です。
このあとに、「なぜ心に残ったのか」「自分はどう思ったのか」を続けると、感想を書きやすくなります。
おさらい
読書感想文では、心に残った場面をひとつ選ぶと書きやすくなります。気持ちが動いた場面を選ぶと、自分の感想や考えにつなげやすくなります。
- 本全体について書こうとしなくてもよい。
- 読んでいて気持ちが動いた場面を探す。
- 心に残った場面をひとつにしぼる。
- なぜ心に残ったのかを考える。
- 場面と理由を短くメモしてから書く。
場面を選べたら、つぎはその場面を読んで思ったことを考えます。「なぜそう思ったのか」まで書けると、読書感想文がさらに深くなります。